2008年07月19日
最高裁が逆転無罪判決
もう10年近くになるのか?ついこの間の事件に思えるのですが。
1998年に経営破たんした旧日本長期信用銀行(現新生銀行)の粉飾決算
事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)と商法違反の罪に問
われた元頭取ら3被告の上告審判決で、最高裁判所は18日、1,2審の
有罪判決を破棄して、3人に逆転無罪を言い渡した。
また、事件に絡んだ元頭取ら旧経営陣7人の民事事件でも、賠償責任がない
という判決が確定した。
これにより、一時国有化された長銀には約7兆9000億円の公的資金が投
入されたが、結局、破綻の刑事責任を誰も取らないという結果に終わった。
国民の血税8兆円が、ドブに捨てられたかと思うとやり切れなくなります。
これだけのお金があれば、どれだけ難病と闘っている人たちを救えるのか。
大野木元頭取らは、言えば、当時の大蔵省から責任を押し付けられる立場に
いたという気の毒な側面はあるものの、旧日本長期信用銀行を破綻させたこ
とには違いない。
無罪判決の主旨は、旧大蔵省が破たん当時に示した不良債権の厳格査定のた
めの基準は、具体性、明確性がなく、多くの銀行がこの基準による資産査定
を認識していなかったこと。
そして旧長銀の会計処理は「公正なる会計慣行」に反するものではない。
というものだった。
それじゃ、実態を反映しない会計を「正しいもの」とする異常な環境を許し
た金融当局に責任をとらせるべきかというと、それは誰にもできない。

